1:2016/04/04(月) 16:21:04.81 ID:
 実験の舞台は、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)にある閉鎖環境施設。横並びの円筒形の建物(長さ11メートル、幅3.8メートル、高さ2メートル)2棟が
短い廊下で結ばれている。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」を模した造りだ。

 内部の広さは大型バス2台分ほど。カプセルホテルに似た8人分のベッドや作業エリアがあるが、窓やテレビはなく、携帯電話やパソコンも持ち込めない。
トイレやシャワー以外は常にビデオカメラで監視され、会話も傍受される。早朝から深夜まで、外にいる「管制官」に指示された作業をこなし、表情や声色、
唾液や血液に含まれる成分の変化などを分析。どの指標がストレス状態を把握するのに最適なのかを調べる。

 JAXAによると、現状のストレスチェックは、地上にいる心理カウンセラーが2週間に1回程度、テレビ電話でISSに滞在する宇宙飛行士と面談して行っている。
より科学的な検査方法を確立し、宇宙飛行士のメンタルケアや将来の火星探査に役立てる狙いがある。2003?05年にも同様の研究を手がけたが、
予算の関係で中断していたのを11年ぶりに再開した。

 実験は16年度にかけ数回行う予定。初回に参加する男性8人を一般公募したところ、約4400人から応募があり倍率550倍と、本物の
宇宙飛行士並みになった。初回の実験は13泊で謝礼は38万円。今年2月に実施し、グループ討論やロボット製作を課したが、
JAXAは「次回に影響が出かねない」と詳細を明らかにしておらず、参加者にも「口止め」している。

 「毎日2時間行われる『精神的負荷作業』はとにかくツラい」。04年の実験に参加した岡山大医学部助教の高橋賢さん(43)は振り返る。
他の男性2人とのトラブルはなかったが、1桁の足し算や引き算など、単調な作業を延々と繰り返させられた。いつ眠り、
行動したかを把握する腕時計型の機器を身につけ、空き時間に横になって休んでいると「あと何分で作業を開始します」などとアナウンスにせき立てられた。

http://mainichi.jp/articles/20160404/k00/00e/040/212000c



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